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第五十三話 魔導剣士ロイ、石頭令嬢に手を焼く

last update 게시일: 2026-07-22 22:17:51
 中庭を進んでいくと、「カーン! カーン!」という、木の打ち合う音が響いてくる。ただし、妙に不規則だ。

 更に進むと、金髪ポニーテールの少女が、木に吊るした棒を木刀で打つという、ベタな基礎訓練をしていた。懐かしいな、俺もよくやったもんだ。

「失礼します。冒険者チーム『スティング・ホーネット』のロイと申しますが、ハイプライド卿のご息女でございましょうか」

「いかにも。クッコロ・ハイプライドだ」

 打ち込みをやめ、こちらに向き直る。

「お初にお目にかかります、クッコロ嬢」

「そう固くならないでくれ。気軽にクッコロさんでいい」

 首にかけた手ぬぐいで汗を拭きつつ、爽やかに言う。とりあえず、気難しい人物というわけではないようだ。

「では、クッコロさん。結論からいきましょう。我々は、クッコロさんの騎士への道を、諦めさせるために遣わされました。差し支えなければ、どうしてそこまで騎士にこだわるのか、教えていただければと思います」

「君らもか。今まで、いろんな騎士や冒険者が、諦めさせようと説得してきたが、私の意思は変わらないぞ」

 台に置いてあった水差しからコップに水を注ぎ、ぐいっと呷あおる彼女
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  • 女はAカップ以下の世界で! 冒険、観光、ウマいメシ!   第八十七話 魔導剣士ロイ、巨大鹿と戦う

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  • 女はAカップ以下の世界で! 冒険、観光、ウマいメシ!   第八十六話 魔導剣士ロイ、西方の地タリアに赴く

     新たな得意先となった、セイブル商会。 我々の助けもあって経営を立て直しつつあり、今日は茶に招かれている。 のだが。「犬を飼われたのですか?」 デカくて黒い犬が、舌を出しながら近づいてきた。 ら、腰をカクカクと振ってくるではないか!「おい、やめてくれ! その、人馴れしてますね」「ええ。『雌犬』なのに、こうして殿方に腰を振ってしまうのです」 なんか今、「ビッチ」のところ強調しなかった!?「これ、マルコ。おすわり」 主人の命令には忠実なようで、すとんと座す。「お茶が入りました」 着席すると、幼さの残るメイドが、茶を配膳してくれる。 口に含むと、芳醇な香りが鼻腔を満たす。この間より良い茶葉のようだ。経営立て直しは伊達じゃないということか。「そういえば、彼女はなんというお名前で?」 メイドが立ち去ったので、なんとなしに尋ねてみた。「彼女ではありませんわ、彼はユコといいます」「はい? 彼?」 思わず、間の抜けた返しをしてしまう。「はい。女装させてますの」 ぽかーん。「ええと、本人の意志で?」「私との合意の上でですわ」 なんというか……。ベルさん、性癖が歪んでらっしゃらない? 彼女、もとい彼がかいがいしく働いているところを見るが、少女にしか見えんなあ。「ところで、今日皆様をお茶に誘ったのは、商談も込みでですの」「と、申しますと」「西方のタリア国で、珍しい魔物が現れるという噂を耳にしました。その素材を融通していただければと」 タリア。アハ=イシュケよりさらに西だなあ。「構いませんが、結構な長旅になります。お時間と、その、路銀を融通していただけますと」「アハ=イシュケまではテレポーターを使って構いません。そこから先の馬車代もお出ししますわ」 そりゃ、ありがたい。「珍しい魔物とのことですが、特徴はございますか?」「こちらに、ざっと」 メモを渡してくるので、拝見。……ラドニー並みに、もやっとした情報だなあ。「この情報では、確約はできかねますが」「その際は、なにか適当な魔物の素材をお願いします。西方産というだけで、それなりに価値がありますので」 ふむ。「わかりました、ではこの条件で」 握手を交わす。西方かあ、見聞を広めるチャンスだな!  ◆ ◆ ◆  そして、つつがなく到着したタリア。ここでも、

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